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2012年5月18日 (金)

バラのつぼみ(ツイスト系川崎ローズ?)

母の日をターゲットとしたカーネーション祭り(?)はいかがでしたでしょうか?
みなさん上手に作って、お母様にプレゼントできましたか?

検索サイト経由でたくさん(いつもの5倍以上)の方にお越しいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。m(_ _)m (これで少しでも読者層が広がると良いのですが…)

ここのところ、ゆりやカーネーションの記事が続きましたが、「薔薇と折り紙の日々」というブログなので、たまにはバラの折り紙のご紹介をしたいと思います。

今回はバラのつぼみです。 正統派?のバラのつぼみをお探しの方はこちらもどうぞ。

ねじり折を使わないバラのつぼみ
ねじり折を使わないバラのつぼみ

川崎ローズのバラのつぼみ・・・、とは少し違ったバラのつぼみです。(違いが分かりますか?)

そうなんです、花芯がグルグルなんです。

川崎敏和氏の考案(創作)したバラ「川崎ローズ」は花の中央部に「ねじり折り」が取り入れられているのが特徴です。

また、その美しいフォルムは「ねじり折り」を立体化することで実現されているといっても過言ではありません。

川崎ローズのねじり折りとその立体化(バラのつぼみ)
川崎ローズのねじり折りとその立体化(バラのつぼみ)

ではこの特徴的な、川崎ローズの川崎ローズたる部分である「ねじり折り」を取り除いてしまったらどうなるのでしょうか?
(クリープを入れないというより、コーヒー豆を使わないコーヒー?みたいな)

実は、すべての川崎ローズで、このねじり折を使わないで折る事ができます。(ただし、もうこの段階でバラとも川崎ローズとも言えなくなりますが・・・)

例えば、がくの付いたバラのつぼみから、ねじり折を排除するとこんな感じになります。

がくの付いたバラのつぼみからねじり折りを排除する
がくの付いたバラのつぼみからねじり折りを排除する

初代の川崎ローズ(福山ローズ)ひらいたバラも同様です。

初代の川崎ローズ(福山ローズ)ひらいたバラからねじり折を排除する
初代の川崎ローズ(福山ローズ)ひらいたバラからねじり折を排除する

花芯部がみごとにのっぺらぼうの立方体(直方体)になります。

川崎ローズの素晴らしいところは、バラの中にこのような立方体(または直方体)を内包しているという点です。

これによって、骨組みがしっかりとしたバラが立体化できるとともに、裏蓋を四角くきっちり閉じることができるのです。(1分ローズは半開ですが・・・)

ねじり折りを用いたバラは、中心の花芯から折り進めて(組み立て)ゆくわけですが、この際にどうしてもエラー(折り誤差)が生じます。
このエラーが累積していったとしても、最後に蓋を閉じる工程で外周の花びらの角度配置などを正常に戻す効果があると考えられます。半開構造では、なかなかこうはいきません。

このあたりが川崎ローズの計算された美しさであり、大きな魅力であると思っています。


さて、それでは川崎ローズからねじり折りを除去し、のっぺらぼうになった花に別の花芯を形成してみるとどうなるでしょう。
(なんだかマッドサイエンティストになって心臓移植するみたいです…。嵐の夜に不敵な笑みを浮かべながら折る…のは危険かも。)

のっぺらぼうの立方体(直方体)の上部の正方形を、風船の基本形の要領でつぶすようにつまんで中央を尖らせ、尖った先端をツイストローズの要領でねじると、花芯がツイストローズ風のバラが完成します。
(外観は川崎ローズ、花芯はツイスト系という、改造折り紙?・・・)

川崎ローズ(バラのつぼみ)とツイスト系川崎ローズ
川崎ローズ(バラのつぼみ)とツイスト系川崎ローズ

川崎ローズ(がく付きのつぼみ)とツイスト系川崎ローズ
川崎ローズ(がく付きのつぼみ)とツイスト系川崎ローズ

先に述べたように、どの川崎ローズにもこの手法は適用可能ですが、色々試行してみたところ、まだ十分に花芯の開いていない、硬いつぼみの表現方法に適しているのではないかと思います。

1分ローズもツイスト系に
1分ローズにもツイスト系の魔の手が… 一分ローズも直方体(半開)を内在しています。

なお、この花芯を風船の基本形の要領で尖らせ、ねじってツイスト系のバラを構成する手法は Hyo Ahn 氏の How to make origami rose paper flowers に掲載のSpiral Rose(Rosebud)New Swirl Kawasaki Rose などに用いられている折り方です。

また、比較に用いた川崎ローズ「バラ(つぼみ)」はすべて、よりつぼみらしくなるようにプロポーションを変更したものです。

川崎ローズが折れる方なら、おそらくどなたでもこんな風なアレンジが可能です。

川崎ローズからねじり折りを除去する具体的なやり方は、また別の機会にご紹介したいと思います。

ちょっと変わったバラを折ることももちろん面白いと思いますが、川崎ローズの隠された一面を発見できることも大きな魅力かもしれません。

普通の川崎ローズに飽きた方はもちろんですが、川崎ローズを骨の髄までしゃぶりたい方もぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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がく付きのバラのつぼみはこちらに記載されています。

初代の川崎ローズ バラ(つぼみ)はこちらに記載されています。

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コメント

折り紙でこんなに素敵なバラが出来るなんて驚きです
折り紙の世界って無限なんですね

投稿: セタママ | 2012年5月19日 (土) 20時21分

>> セタママ さん、
コメントありがとうございます。
平らのなんでもない、ただの紙を折ってゆくと、色々なものに変化してゆきます。折り紙の醍醐味だと思います。無限かどうかはまだわかりませんが、折る人の気持ちで花の表情が変わるのも事実です。
これからも美しく楽しい折り紙を紹介させていただきます、また遊びにいらしてください。

投稿: なか(管理人) | 2012年5月20日 (日) 00時21分

変り種鶴いわく変り種ローズですね僕も早速折ってみました

投稿: origami | 2012年5月27日 (日) 10時23分

>> origami さん、
コメントありがとうございます。
また、遊びにいらしてください。

投稿: なか(管理人) | 2012年5月27日 (日) 10時29分

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