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2012年10月

2012年10月26日 (金)

透かし(Watermark)の検討

今回は折り紙に関する記事ではないのですが、WebLog なので個人的備忘録として記しておきます。

イメージギャラリー開設にあたり、写真の隅にブログ名とサイトアドレスを入れるようにしてきたのですが、これでは効果がないことがわかりました。
ずいぶん前になりますが、悲しいことに、思い知らされる事態に遭遇してしまいました。

そこで、大きな面積で入れてもあまり邪魔にならないような透かし(Watermark)の開発が急務となりました。

以下色々検討した結果です。

まず通常のフォントを写真に透かしとして刷り込んでみましょう。

Step1_org
元のパターンはこれです。

透かしとして刷り込む方法として、オリジナルデータに透かしパターンを加算する方法と、減算する方法が考えられます。

画像の暗い箇所では加算、明るい箇所では減算とするのが良いようです。
(例えば白100%の画像にはこれ以上加算できなですからね)

Step1
上段左が加算透かし、下段右が減算透かしです。

効果はありそうですが、結構邪魔です。

文字のエネルギーが大きすぎるようなので、フォントの輪郭を利用してみました。

Step2_org

Step2
だいぶよくなりましたが、もう少し改良してみます。

フォントの画像を斜めにわずかにずらせた画像を用意して、2枚の画像を減算したパターンを用います。減算する順序を変えると2つのパターンが生成できます。

Step3_org
加算用パターン

Step4_org
減算用パターン

Step3

写真の用紙にエンボス加工したような透かしを刷り込むことができました。フォントのエネルギーも小さいのでそれほど邪魔にならないと思います。

画像の演算処理、透かしの刷り込みなどには、「ねたろ」氏のフリーソフトDibas32を用いています。ずいぶん古いソフトですが、結構多機能で長年ずっと愛用しています。

透過GIFををブレンドする方法など、ソフトによってはもっと簡単な方法があるかもしれません。

非商用で、かつ個人使用の範囲の場合には問題ありませんが、厳密にはフォントにも著作権があります。気になる方(商用利用の場合など)はフリーのフォントを選ぶか、手書き文字を取り込んで利用するのがよいと思います。

心ない人の側の立場になって考えると、オリジナルの透かしのフォントパターンを入手、あるいは推測できれば、逆の手順で処理して透かしを消すことも完全に不可能ではありません。その意味では手書き文字のほうが耐性は高いと思われます。

まあ、そこまでやらないだろうと思いつつ、透かしのパターンを拡大縮小したり、回転させてみたりして、使用してみることにします。

写真などをメインにしたブログを運用されている方も多いと思いますが、自己防衛につきると思いますので良ければ参考になさってください。


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2012年10月19日 (金)

川崎ローズ「薔薇」のツイスト風(吉沢章風)アレンジ

以前ご紹介したように吉沢章氏のバラと、初代川崎ローズ「ひらいたバラ」(福山ローズ)は、基本的に同等の外周花弁構造を持っています。

この外周花弁構造にねじり折りで内周花弁を形成すると、初代川崎ローズ「ひらいたバラ」になり、ツイスト系の花弁を形成したものが吉沢章氏のバラになります。

それでは、ちょっと難しいNewRoseと呼ばれる、川崎ローズ「薔薇」の外周花弁構造をベースに吉沢章氏のバラのようなツイスト系の花弁を形成するとどうなるでしょうか。

すなわちツイスト系の内周花弁を有する川崎ローズ「薔薇」、吉沢章風のアレンジといったところでしょうか。

川崎ローズ「薔薇」の吉沢章風アレンジ
川崎ローズ「薔薇」の吉沢章風アレンジ

折り方は多少異なっていましたが、Hyo Ahn 氏の How to make origami rose paper flowers に掲載のNew Swirl Kawasaki Rose がこの吉沢章風アレンジと同じ構成のようです。

折り方は、川崎ローズ「薔薇」をねじり折りを排除して構成し、吉沢章氏のバラの要領で上面の正方形を風船の基本形と同様の折り目を付け、中央を尖らせ、ツイスト系のバラの要領で花芯中央をねじってゆくと完成です。

ねじり折りの排除(左)ねじりの途中(右)
ねじり折りの排除(左)ねじりの途中(右)

吉沢章氏のバラと同様に、花芯のねじりには熟練が必要で、きれいに形成するには慎重かつ大胆な作業が必要です。他のツイスト系のバラと同様に、花芯中央部をしっかり沈める(へこませる)のがポイントです。

川崎ローズ「薔薇」のツイスト風アレンジ 川崎ローズ「薔薇」のツイスト風アレンジ
川崎ローズ「薔薇」のツイスト風アレンジ

通常の川崎ローズ「薔薇」と比較すると、内周花弁のボリュームが少し増して若干ゴージャスなイメージになるかと思います。

川崎ローズ「薔薇」のツイスト風(吉沢章風)アレンジ
川崎ローズ「薔薇」のツイスト風(吉沢章風)アレンジ

普通の川崎ローズに飽きてしまった方、ちょっと変わった薔薇を折ってみたい方、川崎ローズを骨までしゃぶりたい方、には変化があって面白いのではないかと思います。

基本的には 川崎ローズ「薔薇」が折れれば取り組むことが出来ると思いますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

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川崎ローズ「薔薇」はこちらに掲載されています。

  川崎敏和著「究極の夢折り紙」(朝日出版社)

  川崎敏和著「折り紙夢WORLD 花と動物編」(朝日出版社)

  川崎敏和著「バラと折り紙と数学と」(森北出版)

吉沢章氏のバラは、
   Akira Yoshizawa origami rose Tutorial が参考になると思います。

Hyo Ahn 氏の New Swirl Kawasaki Rose は、
同氏のサイト How to make origami rose paper flowers の New Swirl Kawasaki Rose   をご覧ください。

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2012年10月13日 (土)

魔法使いとその弟子(頭巾の人のアレンジ)

魔法使いに見立てた、笠原邦彦氏の「頭巾の人」がなかなか面白かったので、少しアレンジしてみました。

まずは、「魔法使いの弟子」です。
魔法使いとその弟子 笠原邦彦氏「頭巾の人」とそのアレンジ
魔法使いとその弟子 笠原邦彦氏「頭巾の人」とそのアレンジ

「魔法使いの弟子」と聞いて思い出すのはファンタジアでしょうか、それともティル・オイレンシュピーゲルでしょうか。

アレンジとしては、足の部分を中割り折りして背を低くして、袖もやや上げ気味になるよう変更しています。ダブダブの衣装の感じが出てますでしょうか。

魔法使いとその弟子 笠原邦彦氏「頭巾の人」とそのアレンジ 魔法使いとその弟子 笠原邦彦氏「頭巾の人」とそのアレンジ
魔法使いとその弟子 笠原邦彦氏「頭巾の人」とそのアレンジ

まだまだ、まともな悪戯はできそうもない頼りない感じになってますね。もっと魔法の修行が必要なようです。

さて次は、魔法使いの必須アイテムはやっぱり箒ということで、箒にまたがって飛んでもらうことにしました。

空飛ぶ魔法使い 笠原邦彦「頭巾の人」のアレンジ
空飛ぶ魔法使い 笠原邦彦「頭巾の人」のアレンジ

アレンジ的には、箒にまたがれるように、裾を大きく中割り折りしています。

片手で箒を持って、もう一方には短い杖を持たせました。この短い杖からはどうしても若干「魔法少女」の香りがしてしまいますね。

空飛ぶ魔法使い 笠原邦彦「頭巾の人」のアレンジ
空飛ぶ魔法使い 笠原邦彦「頭巾の人」のアレンジ

「箒にまたがって空を飛ぶ」のは「魔法使い」というより「魔女」のほうがイメージが合っているかもしれません。

さて、あなたの家にはハロウィンにどんな魔法使い(魔女?)が訪れるのでしょうか?
楽しいハロウィンをお過ごしください。

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魔法使い:笠原邦彦氏の「頭巾の人」は 笠原邦彦著「長方形で折る」(日貿出版社)に掲載されています。

 

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2012年10月 8日 (月)

ピンセットを使わないバードベースローズ

初心者向きにアレンジしたピンセットを使わないバードベースローズをご紹介したいと思います。

Imgp1527
バードバースローズ(James Minoru Sakoda氏)とそのアレンジ

James Minoru Sakoda氏のバードベースローズはいわゆるツイスト系のバラで、花芯中央部をピンセットでネジネジとねじって形成してゆきますが、このピンセットによる形成がかなり難しく、熟練を要する作業になっています。

Imgp1544
ピンセットでねじったバードベースローズ

このねじり作業(ねじりながら押し込む)をピンセットを使わずに手でねじっただけだと、どうしても花芯中央部が飛び出してしまいバランスが取れなくなります。

そこで、ピンセットを使わずに手でねじっても花芯中央の飛び出しを防ぐよう工夫してみました。

Imgp1536
後ろ:ピンセットで押し込んだもの、中段左右:花芯中央が飛び出してしまったもの、手前:ピンセットを使わなくてもいいように工夫したもの

具体的には、ねじる前に花芯中央部を沈め折り(1/4~1/3程度)しておき、沈めた花芯中央部が開いてしまうのを防ぐため、Swirl Rose(渦巻きのバラ)の要領で尾根中心の上部を折ってロックするようにしました。

Imgp1554
ピンセットを使わないバードベースローズ

このような工夫で、手でねじるだけで不要に花芯が飛び出すこともなく、バランスのよいバラが形成できるようになると思います。

鶴が折れる方なら、初心者でも簡単に折れるますので、作ってみてはいかがでしょうか?

Imgp1525

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2012年10月 1日 (月)

ハロウィンの飾り(魔法使いとお化けカボチャ)

10月になりましたね。

ハロウィンに向けて、飾れる作品を作ってみました。
魔法使いとお化けカボチャ
魔法使いとお化けカボチャ 頭巾の人(笠原邦彦氏)、かぼちゃ(高橋吉永氏)

笠原邦彦氏の「頭巾の人」を魔法使いに、高橋吉永氏の「かぼちゃ」をお化けカボチャに見立てて、ハロウィンの飾りに仕立てました。

「頭巾の人」は、笠原邦彦氏の著書「長方形で折る」(日貿出版社)に掲載されている作品で、1:√2の用紙(A4,B5などの紙)を用いて折るものです。

正方形の紙で折る「袖ふりヤッコ」を長方形の紙で折るというユニークな発想の作品で、なかなかミステリアスというかファンタジーというか良い雰囲気を持っています。

不思議なことに白い紙で折ると、良い魔法使いに見え、暗い色(黒など)で折ると邪悪な魔法使いに見えてきます。

ハロウィン向けの作品としてはもっと暗い色のほうが良かったのかも知れませんが、手持ちの紙の関係と、悪い魔法使いが世に蔓延るのも宜しくないので、こんな形になりました。

魔法使いとお化けカボチャ

くれぐれも鉄パイプを手にした「ねずみ男」ではありませんのでご注意を。

高橋吉永氏の「かぼちゃ」(おりがみ傑作選 (2)(日本折紙協会)掲載)は、伝承の風船を7つ張り合わせた作品で、目と口を切り貼りしています。

魔法使い、お化けカボチャともにやさしい伝承作品がベースになっているところが、ちょっと面白いですね。(魔法使いに比べると、カボチャのほうがずいぶん手間がかかりますが)

魔法使いとお化けカボチャ

悪い魔法使いの設定だと、「世間を混乱させるべく、カボチャに魔法をかけて、お化けカボチャを乱造しいるところ」でしょうか。

良い魔法使いの場合には「いたずらの過ぎた、お化けカボチャを捕まえて諌めているところ」でしょうか。

まぁ、いずれにしてもお化けカボチャにできる悪さは高が知れていそうですけどね。

良い魔法使い、悪い魔法使い、(武装したねずみ男?)あなたは、どんなストーリーを思い浮かべるのでしょうか。

これらの作品は、10月15日(月)大森教室にて、10月22日(月)秦野教室にて講習で取り上げる予定です。詳細はこちら

魔法使いの弟子」と「箒に乗った魔法使い」のアレンジはこちらへ。

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魔法使い:笠原邦彦氏の「頭巾の人」は 笠原邦彦著「長方形で折る」(日貿出版社)に、
お化けカボチャ:高橋吉永氏の「かぼちゃ」はおりがみ傑作選 (2)(日本折紙協会)に掲載されています。

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