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2012年11月 7日 (水)

ツイスト系バラへのねじり折りの導入-1

前回ご紹介した新しいバラの構造や作品として出来上がるまでの経緯を2回に分けてご紹介しておきましょう。

これまで、川崎ローズ等のバラのねじり折りで実現される内周花弁を、ツイスト系の花芯に変更してしまうという(大胆な)アレンジをいくつか行ってきました。

バラのつぼみ(ツイスト系川崎ローズ?)  

花芯をツイスト系にした川崎ローズ
花芯をツイスト系にした川崎ローズ

吉沢章氏のバラと初代川崎ローズ「ひらいたバラ」

吉沢章氏のバラと初代川崎ローズ「ひらいたバラ」
吉沢章氏のバラと初代川崎ローズ「ひらいたバラ」

川崎ローズ「薔薇」のツイスト風(吉沢章風)アレンジ

川崎ローズ「薔薇」のツイスト風(吉沢章風)アレンジ
川崎ローズ「薔薇」のツイスト風アレンジ

すべて「ねじり折り」→「ツイスト系花芯」という構図でしたが、これとは逆にツイスト系のバラの花芯をねじり折に置き換える、「ツイスト系花芯」→「ねじり折り」の置き換えができないか検討してみました。(更に大胆です)

ねじり折りを用いた川崎ローズ「バラ」のつぼみ(プロポーションを変更したもの)
ねじり折りを用いた川崎ローズ「バラ」のつぼみ(プロポーションを変更したもの)

ねじり折り(厳密には「ねじり折り」と「ねじり折りの立体化」ですが)は、ご存知のように川崎ローズの花芯(内周花弁)に用いられる手法で、川崎ローズがそのバラらしさを表現するための大きな要因となっています。この手法を他のバラに適用することで、「バラとしてのリアリティを増すことができるのではないか」というのが今回の狙いです。

 

それではまず、ツイスト系のバラの構造について考えてみましょう。

ツイスト系のバラ(バードベース・ローズ)
ツイスト系のバラ(バードベース・ローズ)

ツイスト系のバラを眺めてみると、ほとんどがバラの花芯領域(ねじる部分)を風船の基本形として切り出すことができます。

風船の基本形(ツイスト系花芯領域の構造)
風船の基本形(ツイスト系花芯領域の構造)

ツイスト系花芯領域の構造(風船の基本形)
ツイスト系花芯領域の構造(風船の基本形)

この風船の基本形領域(花芯領域)を除いた周辺部は、外周花弁を構成する領域ですから、そのまま手を加えずに、この領域のみを「ねじり折り花芯」と挿げ替えることができれば、ツイスト系花芯をねじり折り花芯に変更できると考えられます。

花弁の尾根ラインは、花芯領域の対角線(山折り)になっています。外周花弁との連続性を維持するためには、新しい花芯の尾根ラインも端点が花芯領域の角から始まる必要があります。

これらを考慮して、新たな花芯領域を図のような構造にすることで「ねじり折り花芯」を導入することができます。

ねじり折りのための花芯領域の構造
ねじり折りのための花芯領域の構造

ねじり折りのための花芯領域の構造 ねじり折りのための花芯領域の構造
ねじり折りのための花芯領域の構造(左は基本の箱型構造)

ねじり折り花芯の導入
ねじり折り花芯の導入


無限小(大きさゼロ)だった中央の四角が徐々に大きくなって、対角線の2本だった尾根ラインが4つに分断されたとイメージすると考えやすいかもしれません。

 

さて、ツイスト系のバラとしてJames Mioru Sakota 氏のバードベースローズにねじり折り花芯を導入してみましょう。

バードベースローズにねじり折り花芯を導入
バードベースローズにねじり折り花芯を導入

左手前が、ねじる前のバードベースローズ(オリジナル)です。右手前は、ねじり折りを導入したものです。

バードベースローズは、鶴の背中に当たる部分(風船の基本形)が花芯領域にあたります。この花芯領域を先に示したねじり折りのための新たな花芯領域と入れ代えると、「ねじり折り花芯」を導入できます。

中央奥は、新たなねじり折り花芯を導入後、ねじり折りを排除した基本の箱型構造です。ねじり折りに内在する直方体が明確になります。

このねじり折り花芯の導入により、この直方体に相当する部分が半開構造(裏に穴が開く)になります。また、外周花弁を含めた花の直径も、このねじり折りに内在する直方体の分だけ大きくなります。

ねじり折りを導入したバードベースローズ
ねじり折りを導入したバードベースローズ

花芯構造がツイスト系から、ねじり折りになったことに加えて、外周花弁が大きく広がり、だいぶオリジナルのバードベースローズからイメージが変わります。(平べったくなっちゃいましたね。まあ、実質的に別物といったほうが良いと思います)

こんなふうにして、ツイスト系のバラの外周花弁構造をそのままにしてねじり折りのバラを形成することができます。

次回は、ねじり折りを導入したバードベースローズを変形させて、もう少しバランスの良い作品に仕上げて見ます。

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James Minoru Sakoda氏のバードベースローズ(Bird Base Rose)は、著書 Origami Flowers (Dover Origami Papercraft)に掲載されています。

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