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2018年4月 6日 (金)

トーラス構造の薔薇(S1)

春爛漫という言葉がぴったりの季節になりました。初夏を思わせるほどの陽気の日もあって、新入生・新入社員の新しいスーツや制服もちょっと暑そうだったりします。まぁ、あんまり4月のスタートダッシュに力み過ぎると、反動で5月病になっちゃったりするので、ゆるゆると新生活に適合してただければ、と思います。(折り紙なんか折っちゃったりして、年がら年中「ゆるゆる」なのもどうかとも思ってますが…、あっ!私のことです。)

さて、今回は新作の「トーラス構造の薔薇(S1)」をご紹介させていただきましょう。

断面の形状を定義して、中心となる軸の周りをぐるっと回転させてできる円環状の物体をトーラスというのだそうです。断面が円形で、少し離れた軸でぐるっと回転させるとドーナツ状の立体ができる感じです。

こんな円環状のトーラス構造を折り紙に適用して1枚折りで作ってみたのが、トーラス構造の薔薇(S1)です。

トーラス構造の薔薇(S1) 創作:中一隆

バラの断面の定義としては、四角い折り紙を最外周の花弁から段折りというか屏風状にたたんで、内側の花弁を表現します。これをぐるっと丸めて端をつないで円環状の薔薇を作ちゃおうというのが今回の作戦(ミッション?)です。

トーラス構造の薔薇(S1) 創作:中一隆

ただの円環というか、ツルンッとした筒ではバラになりませんので、複数枚の独立した花弁構成に見えるように、いわゆる花弁増しの技法を用いています。この花弁増しを変化させることで内周にゆくほど直径が小さくなるよう工夫しています。

トーラス構造の薔薇(S1) 創作:中一隆

問題点は、花の側面につなぎ目ができちゃう点です。底面をしっかり組む構造で、簡単にバラバラになったりはしませんが(バラだけに?)美しく仕上げるためには軽く糊付けする必要があります。(どうしてもつなぎ目が浮き上がったり、ずれたりしてしまうので…)

紙は正方形ですが、ぐるっと一周回る円周上に5か所花弁増しをいれて5角構造の薔薇を実現しています。5角形に切り出す必要がないのも優れた点だと思います。ちなみに、裏面がでないので、裏の白い普通の折り紙で折ることができます。

トーラス構造の薔薇(S1) 創作:中一隆

1枚折りで、花弁枚数の多い薔薇を作ることはとても難しいわけでが、以前の「たとう折り」(T1T2)や今回の「円環(トーラス)」など、新しい構造を検討してみたり、色々工夫を重ねることで、まだまだ可能性がひろがってゆくように思います。(アイデアがあっても、見ていただけるレベルの作品に仕上げるまでが、ものすごく大変なんですけどね。)

また、ユニットを駆使したお手軽ゴージャス路線から逸脱してしまいましたが、たまにはじっくりと1枚折りの手間のかかる作品に取り組むのもいいのかなぁと思ったりしています。

さて、新作の「トーラス構造の薔薇(S1)」いかがでしたでしょうか。

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