くす玉・ユニット

2018年1月16日 (火)

鶴のくす玉

2018年もあっと言う間に2週以上過ぎてしまいました。世間様はすっかりお正月気分も抜けて通常モードに戻ってるようですが、まぁ1月一杯くらいはお正月っぽい作品で、のんびりした気分を満喫していただきたいと思います。(ご存知のように、毎日会社に出勤したりしない私にとっては年中正月みたいなもんなので…、)

野菜の価格が高騰してるようで、大根・白菜・キャベツなんぞに手がだせません。高級食材として、千疋屋とか高野フルーツに贈答品として並ぶ日も近いんじゃないかと思っちゃいますね。(鍋の季節なのに…) とりあえず、玉なぎ人参はお手頃なので、肉じゃがで一杯やることにしましょう。(それともカレー?… じゃ一杯は無理かな)

そんな2018年が続いているわけではありますが、今回は「鶴のくす玉」をご紹介しましょう。

鶴のくす玉 伝承の折り鶴のアレンジ 中 一隆

鶴(折り鶴)とバラを組み合わせた作品は「バラと鶴のつなぎ折り」等色々をご覧いただいてますが、昨年末の「バラと鶴のお正月飾り2018」の折り鶴4羽を接続した仕組みを使って、くす玉に仕上げた作品です。

鶴のくす玉 伝承の折り鶴のアレンジ 中 一隆

「鶴」単体は伝承作品の「折り鶴」そのままで、百面相のジョイントを使って4羽の羽をつないでゆきます。

鶴のくす玉 伝承の折り鶴のアレンジ 中 一隆

12羽の「折り鶴」と6個のジョイントを使って、正6面体あるいは正8面体状に組み上げています。

4枚の4つの羽根が接続されたジョイント部分を、1つの面ととらえると正6面体(立方体)に、頂点ととらえると正8面体にみなすことができます。(正6面体と正8面体とは「双対」の関係っていうんだそうですネ。)

試作した千代紙の色合いの都合で、ちょっと遠くから眺めると、「蟹食べ放題の残骸」みたいにも見えちゃいますが、それぞれの「折り鶴」がしっかり手を(羽?)を結びあって、くす玉を構成するというお正月らしい、めでたい作品になったかなぁと思っています。

さて、「鶴のくす玉」 いかがでしたでしょうか。

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2017年11月29日 (水)

バラのくす玉(U2-30)

今日は日中20℃くらいまで暖かくなるようですが、明日木曜日の雨を境に、冬の空気に入れ代わってぐっと冷え込んでくるようです。まぁ、もう12月になっちゃいますからねぇ。寒いのヤダなぁ…

さて今回は、バラのくす玉(U2-30)のご紹介です。

当ブログ掲載の私創作の折り紙作品はだいたい、作品を分類するための特徴を表す記号と創作した順序を示す番号で表しています。ユニット構成(複合作品を含む)の作品は創作の順にU1U2U3…、となっています。

いつの間にかU10とかU12とか、2桁にまで作品が増えてしまっていますが、原点に戻ってユニットU2を使ったバラのくす玉(U2-30)をご覧いただきましょう。(原点ならU1じゃないのか?)

バラのくす玉(U2-30) 創作:中 一隆

シンプルな形状のU2ユニットは、一つで2枚の花弁が表現できます。4個使って花弁8枚の単体のバラ(U2-4を構成することもできますし、30個使ってバラのくす玉(U2-30を構成することも可能です。

バラのくす玉(U2-30) 創作:中 一隆

このバラのくす玉(U2-30)の立体構造は正12面体で、5枚花弁のバラが12輪で構成されるくす玉になります。

バラのくす玉(U2-30) 創作:中 一隆

各ユニットを巻き絡めて組んでゆく構造で、糊を使わずに組み上げることができます。

スッキリしたシンプルなフォルムを生かすべく、今回は白いタント紙で作成してみました。

組む前のユニットがガサガサ積まれた状態は、パスタ(ちょうちょ型のヤツ)みたいな感じでした。単純な紙辺が集まり組み上がって、美しいくす玉に仕上がるというのも折り紙ならではの醍醐味かもしれません。

このユニットU2を使ったバラのくす玉(U2-30)と単体のバラ(U2-4)は、来年の3月25日(日)にルミネ横浜8Fの朝日カルチャーにて、「花の折り紙一日講座 」として講習させていただく予定です。
折り紙教室の詳細はこちら です。
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〇「花の折り紙一日講座(公開講座)
日時 : 3月25日(日) 10:00~15:30(昼休憩を含む)
  〇10:00~12:00 佐藤ローズ「初代5角バラ」   講師:川崎亜子氏
  〇13:00~15:30 U2ユニットによる「バラとバラのくす玉」   講師:中 一隆
場所 : 朝日カルチャーセンター横浜教室(ルミネ横浜8F)
3月25日「花の折り紙一日講座」朝日カルチャー横浜
公開講座として、この日1日のみの受講が可能です。(午前のみ午後のみの受講も可能)
お申し込み・お問い合わせは,朝日カルチャー横浜 045-453-1122 http://www.asahiculture.jp/yokohama/  までお願いいた します。
Webサイトからのオンラインでのお申し込みはこちら です

さて、「バラのくす玉(U2-30)」 いかがでしたでしょうか。

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2017年11月 5日 (日)

薔薇(U11-5)

やっと秋らしい爽やかな晴天に恵まれるようになってきました。3連休の方も多かったのではないかと思います。朝夕はぐっと冷え込むようになってきてますので、体調管理にどうぞお気を付けください。

さて今回は、大輪の薔薇(U11-5)をご紹介しましょう。

11番目のユニットU11は、やや縦長のシンプルなU10ユニットを包み込むようにU7の外周花弁を組み合わせた作品で、4個使った薔薇U11-4は、Standard TypePrimary Type の2種類を既にご紹介させていただいています。

薔薇(U11-5) 創作:中 一隆

今回の薔薇(U11-5)はU11ユニットを5個使った5角構造の薔薇です。

ユニットで薔薇を作るメリットは、ユニット数を4個から5個に増やせば、5角構造の薔薇も手軽にできるという点です。(5角形の紙から折る必要はないんです)

薔薇(U11-5) 創作:中 一隆

個人的には、4個使った薔薇U11-4でそこそこの花弁ボリュームもあり、折り紙としては十分なクオリティー・完成度なんじゃないかと思うのですが、なんだか最近5角構造のバラにこだわる方が多いので(佐藤ローズの影響でしょうかねぇ)、まぁユニットを一つ追加して5角構造版も作ってみました。

薔薇(U11-5) 創作:中 一隆

各ユニットを接続固定するための「がく」は、5個の爪というか羽が必要になりますので、どうしても5角形から折る必要がありますが、まぁ小さな折り紙ですし、単純な構造ですので、比較的簡単に5角構造の薔薇が実現できます。

薔薇(U11-5) 創作:中 一隆

5個のU11ユニットと5角形から折った「がく」を組んだ薔薇(U11-5)、ご覧のように花弁枚数も25%増しとなり、大輪の華やかな作品に仕上がりました。

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2017年10月30日 (月)

バラのくす玉(U3-20)

雨続きの週末もすんで、台風22号も過ぎ去って、待ち望んでいた秋晴れがやってきました。遠足とか運動会とか花火大会とかマラソン大会とか、延期や中止が多くってモチベーションが低下されてる方も多いかもしれません。そういう時こそ、お天気に左右されない(天下のインドアアクティビティ?)「折り紙」にでも取り組んでみてはいかがでしょうか。

さて今回は、バラのくす玉(U3-20)をご覧いただきましょう。

5枚花弁のバラが12輪集まった、正12面体構造のくす玉です。

バラのくす玉(U3-20) 創作:中 一隆

ベーシックなスタイルで、作りやすさの点でも、仕上がりの面でもバランスの取れた良い作品なんじゃないかと思います。

出来上がりのボリュームの割には、ユニット20組という少なめの構成も取り組みやすいポイントかもしれません。

バラのくす玉(U3-20) 創作:中 一隆

正方形の折り紙からできる4枚の羽のU3ユニットを、3枚羽にシュリンクしてしてしまうは、ちょっともったいないように感じられるかもしれませんが、比較的大輪の5角構造のバラ12輪のくす玉(正12面体)を構成することが可能になります。3枚羽ならではの安定した組み上がりも魅力かと思います。

バラのくす玉(U3-20) 創作:中 一隆

このユニットU3のくす玉(U3-20)はまだ折り紙教室で講習はしていなかったのですが、こうして見直してみると、意外にバランスの良い美しい作品なので、まぁそうですね~、来年くらいに取り上げてみたいと考えています。

秋の折り紙教室の詳細はこちら です。

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2017年10月12日 (木)

バラのくす玉 U8-30

10月に入って、秋も深まってきたなぁとか思っていたら、半袖がいるほどの暑さにみまわれています。それでも明日あたりから、ぐっと冷え込んでくるようです。ジェットコースターのような気候ですが、体調管理にお気を付けください。

さて今回は、バラのくす玉 (U8-30)をご覧いただきましょう。

U8は、小さめの花弁がたくさんあるバラを表現しようと開発したユニットで、4個使って1輪のバラU8-4に組み上げることもできますし、30個使ってくす玉(U8-30)に組むこともできます。

バラのくす玉(U8-30) 創作:中 一隆

花弁枚数の多いユニットの代表格にはU4があり、30枚組のくす玉U4-30 は当ブログのフラグシップといってもよい存在です。ただ、U4ユニットはかなり複雑で手間のかかるユニットなので、30枚組み上げて仕上げるためにはかなりの時間が必要です。

バラのくす玉(U8-30) 創作:中 一隆

もっとお手軽に、U4ユニット並みの花弁枚数の多さが実現できないかと検討を重ねて出来上がったのがこのU8ユニットです。

くす玉の立体構造は正12面体で、5角構造10枚花弁のバラが12輪で構成されています。

バラのくす玉(U8-30) 創作:中 一隆

仕上げに花弁の先をカールさせる作業は、1個のくす玉でも10枚花弁x12輪=120か所と膨大な量になりますが、達成感に満たされながらの作業は、不思議なほど苦になりません。(あっ、やっぱりそうでもないかも…)

バラのくす玉(U8-30) 創作:中 一隆

U4ユニットによるU4-30 が鋭角的でシャープなイメージであるのに対し、今回のU8-30は柔らかなふんわりした感じのくす玉に仕上がります。

このバラのくす玉U8-30は、そごう横浜9Fのよみうりカルチャー指先の魔法☆折り紙」講座にて9月26日(火)に講習させていただきました。また、ルミネ横浜8Fの朝日カルチャー花の折り紙」講座でも2018年1月期に取り上げる予定になっています。

10月からの、秋の折り紙教室の詳細はこちら です。
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2017年9月 1日 (金)

薔薇(U12-4)

ちょっと肌寒い気温での9月スタートです。台風15号の影響か雨模様のお天気で、残暑もひと段落といったところでしょうか。

さて今回は、5月の折り紙作品展の展示作品から、新作(もう4か月も経っちゃったけど…)の「薔薇(U12-4)」をご覧いただきましょう。

11番目のユニットU11が思いのほか完成度が高く、良い作品に仕上がったのに気をよくして、新しいユニットU12の開発に着手しました。

U11で採用した花弁増し技法を最大限生かして、切り込みなしで花弁枚数の多い薔薇を表現してみようというチャレンジです。

薔薇(U12-4) 創作:中 一隆

この12番目の新しいユニットU12は、3:1の矩形用紙から折ってゆき、先の花弁増し技法を用いて1つのユニットで3枚の花弁を表現できるようにしています。このU12を4個使った薔薇(U12-4)は3枚x4個=12枚の花弁を有する薔薇となります。

薔薇(U12-4) 創作:中 一隆

正方形から切り込みを入れるU11に比較すると、外周花弁を広げることができないため、華やかさはありませんが、咲き始めの薔薇としてよい感じに仕上がっていると思います。

もっと細長い用紙(4:1とか5:1)を使って、さらに花弁増しを多段に入れ、花弁枚数の多い薔薇を実現することも不可能ではないのですが、使用できる用紙に制限がでてしまうため、まぁまぁ許容範囲と思える3:1にとどめています。

薔薇(U12-4) 創作:中 一隆

4つのユニットは鶴の基本形から作った「がく」にはめ込む形で、糊付けなしで組むことができます。

最外周の花弁を湾曲させる際にできる「たるみ」を使ってジョイントを折り出す構造は、すぐに思いついたのですが、そのままでは底部がサイコロの角状に角ばってしまい、なかなか美しいシルエットに仕上げることはできませんでした。

まだ満足いくレベルではないのですが、少しでも滑らかな丸いフォルムになるよう、ジョイント折り出し部分にちょっと手を加えています。

薔薇(U12-4) 創作:中 一隆

アートフラワーであれば、無尽蔵にリソースをつぎ込んで花弁枚数を増やすことも不可能ではないと思いますが、折り紙では「限られたリソースをいかに効果的に配置するか」も重要な設計項目です。4つのユニット12枚の花びらをボリューム感、美しさを十分に引き出せるよう内外周の花弁の高さや間隔を可能な限り調整した作品になっています。

まだまだ、会心の出来というわけにはいきませんが、与えられた(設定した)条件下ではそれなりに健闘した作品かなぁと思っています。

さて、「薔薇(U12-4)」 いかがでしたでしょうか。

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2017年8月 8日 (火)

薔薇のくす玉U5j-60

昨日(8月7日)が「立秋」でしたので、早速ですが…「残暑お見舞い申し上げます。」
まぁ、今年の残暑は非常に厳しい雰囲気になりそうですが、とりあえずこれで夏も後半戦ですので、頑張ってこの暑さを乗り切ってゆきましょう。(台風5号がちょっと心配です。)

さて今回は、5月の折り紙作品展の展示作品から、新作の「薔薇のくす玉U5j-60」をご覧いただきましょう。

4番目のユニットU4は、単体の薔薇U4-4aとしてもくす玉U4-30としても組めるよう開発したユニットです。薔薇のくす玉U4-30はゴージャスなくす玉として、当ブログのフラグシップといってもよい存在です。

一方くす玉として組むための対称性を維持するため、花弁の大きさをほぼ均等にする必要があり、単体の薔薇として組んだ際には、均等サイズの花弁が連続し、やや「松かさ」的イメージが残ってしまっていました。

そこで、次のU5ユニットではくす玉に組むことをあきらめて、対称性を崩して外周花弁が大きくなるようにしています。つまりU5は単体の薔薇(U5-5 U5-4)専用のユニットで、くす玉に組むことは想定していませんでした。U1からU8までのユニットはどれもくす玉に組めるのですが、唯一U5だけが例外でした。)

薔薇のくす玉U5j-60 創作:中 一隆

今回の作品展に向けて、U4-30を超えるゴージャスなくす玉を製作すべく、本来単体の薔薇専用のユニットであるU5を使ってくす玉を組むことを検討してみました。

くす玉としての対称構造を実現させるため、非対称なU5ユニットをジョイントを使ってつなぎ新たなマクロユニットとして組み上げる構成としました。具体的には3個のU5ユニットを「がく」と接続する仕組みを利用してジョイントを疑似的な「がく」に見立てて接続しています。

薔薇のくす玉U5j-60 創作:中 一隆

立体構造は正12面体で、3個のU5ユニットを接続したマクロユニット20組で構成されています。U5ユニットの数は3個x20組=60個になり、さらに20個のジョイントが必要になりますが、糊付けなしで組むことができます。

今回新たな試みとして、くす玉の中心を中空構造としています。これまで開発してきたくす玉のように、中心までユニットを詰めた構造では、花1輪の開口角が小さくなってしまうため、花弁枚数の多い薔薇を構成することには限界がありました。

中空構造とすることで、花1輪の開口角を大きくすることができ、ご覧のように花弁枚数の多い薔薇で構成されたゴージャスなくす玉を実現することができました。

薔薇のくす玉U5j-60 創作:中 一隆

中空構造のため、組む際のバランスが崩れると丸い球状に仕上がらないという問題もあり、美しく仕上げるのはかなり難しくなってしまいました。まぁそんなに気楽に取り組んでいただける作品でもない(60枚組+ジョイント20枚ですから)ので、大きな問題にはならないでしょう。(それより組み上がるまで正確な完成サイズがわからないっていうほうが…)

いずれにせよ、創意工夫と努力を積み重ねた結果、ご覧のような(たぶんU4-30を超えるような)立派な薔薇のくす玉が完成いたしました。(あ~くたびれた!)

開発に非常に手間暇がかかってしまった労作ですが、5月の作品展では新作の薔薇のくす玉として、ご来場いただいた方々に現物をじっくりご堪能いただけてよかったと思っています。(とてもじゃないけど、またもう一個作ろうとか思わないです。)

さて、「薔薇のくす玉U5j-60」 いかがでしたでしょうか。

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2017年7月17日 (月)

薔薇(U11-4) standard

海の日で、3連休の方も多いのかもしれません。(夏だ! 海だ! 折り紙だ! …?) 関東地方の梅雨はどっかいっちゃったんでしょうか。この夏は水不足が心配になりそうです。

さて今回は、5月に開催した折り紙作品展の展示作品から、「薔薇(U11-4)スタンダードモデル」をご覧いただきましょう。

11番目のユニットU11を使った薔薇U11-4は、やや縦長のシンプルなU10-4 U7の外周花弁で包み込むように構成した作品です。

薔薇(U11-4) standard 創作:中 一隆

開発の初期モデルU11-4primary は既にご紹介させていただきましたので、今回は花弁増し手法を取り入れて少しゴージャスになったU11-4standard をご覧いただきましょう。

薔薇(U11-4) standard 創作:中 一隆

バラの折り紙で、花弁枚数を増す(増えたように見せる)手法は代表的なものに、川崎ローズ「薔薇」に用いられる二重中割折りがあります。(佐藤ローズにも使われてますね。)

二重中割折りはリソースのロスも少なく、花弁を湾曲させる効果も得られる優れた手法ですが、今回は段折りベースの比較的オーソドックスな手法+α(?)を使っています。

まぁ花弁の構造が川崎ローズなどのような山折り構造でないため単純に中割折りにならないというだけって話もありますが…。

薔薇(U11-4) standard 創作:中 一隆

二重中割折りに比較すると、リソースを余分に(無駄に)使う効果もあって、分割した花弁の独立性(見た感じですが…)を大きく高めることができ、とても自然な花弁増しが実現できていると思います。

このstandardバージョンでは、花の中央部のU10系花弁から外周のU7系花弁への移行部に花弁増しを入れてあります。(ユニットが4つなので、1輪に4か所) 前にご紹介したprimary バージョンと比較するとこの花弁増しの効果がよくご理解いただけるのではないかと思います。

薔薇(U11-4) standard 創作:中 一隆
primaryバージョンとの比較と思いきや、どちらもstandardバージョン

結果として、正方形の紙4枚+がく (まぁ切り込みを入れたりしますが…) から作り上げる作品としては、花弁枚数の多いゴージャスな薔薇を構成することができたんじゃないかと思います。

花芯から外周花弁への花弁の開き具合や、全体のバランス調整にだいぶ試行錯誤による検討時間がかかってしまいましたが、苦労の甲斐あっていい感じに仕上がったと思っています。(しばらくは当ブログの単体の薔薇のフラグシップとして君臨しそうな感じです。)

さて、「薔薇(U11-4) standard」 いかがでしたでしょうか。

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2017年6月21日 (水)

平面のバラの応用(くす玉)

ようやく梅雨らしいどんよりしたお天気になってきました。梅雨のヤツ、やっとスイッチが入ったみたいですね。あんまりやる気になられても困るけど、まぁ雨も降るときには降らなきゃだめですからね。

さて今回は、先日ご紹介した平面のバラの応用例をいくつかご紹介しましょう。

先日の平面のバラには底面の4辺にポケットがあります。一緒にご紹介した葉っぱは、底面を包むように、左右のポケットに挟み込む感じで取り付ける構造になっています。

平面のバラ(創作:中 一隆)の応用

この葉っぱを取り付ける仕組みを使うと、葉っぱに見立てた長い帯状の紙に平面のバラを何個も取り付けることができます。また、帯状の紙を縦横に配置するとネット状に2次元的につなげていくこともできます。

平面のバラ(創作:中 一隆)の応用

こんな葉っぱの取り付けの仕組みを使ってくす玉もできます。

平面のバラ(創作:中 一隆)によるくす玉

平面のバラを6個使って立方体(正6面体)を構成しています。(角というか立方体の頂点が削れているとみれば、切頂6面体になります。)

平面のバラ(創作:中 一隆)によるくす玉

それほど長い帯状のジョイントは作れないので、隣との2輪をブリッジさせる帯を12枚使っています。花の裏側というか、くす玉の内部でポケットに差し込んでくみ上げる作業はけっこう難しくなってしまいましたが、糊付けなしで組み上げることができます。

平面のバラ(創作:中 一隆)の応用

今回ご紹介した平面のバラは、風船の基本形の高さ方向を略3等分して、風車状に2回繰り返して折っています。写真のちょっと小さめのバラは、風船の基本形を略4等分して、風車状に3回繰り返して折った作品で、花弁の階層をちょっと増やすことができます。こちらも底面にポケットができますので、葉っぱをつけたりつなげたりできます。

こんな風に、工夫次第でいろいろ楽しめるんじゃないかと思います。せっかく折り方も公開させていただきましたので、末永くお楽しみいただけたらいいなと思っています。

さて、「平面のバラの応用(くす玉)」 いかがでしたでしょうか。

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2017年6月15日 (木)

薔薇(U11-4)primary

梅雨入りした割には雨の日が少ないようです。さすがに青空が見えても、爽やかというよりじっとり蒸し暑かったりするのはやむ得ないのでしょうね。スッキリしないお天気が続きますので体調管理にお気を付けください。

さて今回は、先日の折り紙作品展の展示作品から、新作の「薔薇(U11-4)primaryバージョン」をご覧いただきましょう。

10番目のユニットU10を使ったバラU10-4は、ちょっと縦長のフォルムを実現したシンプルな形状で、新しい構造を検討するための原理試作的な作品でした。

このつぼみっぽいバラU10-4が意外に良い感じにまとまったので、もう少し外周に花弁を増してボリューム感を出したのが今回ご紹介する薔薇(U11-4)です。

薔薇(U11-4)primary創作:中 一隆

U11ユニットは、正方形から折るユニットで(切り込みはあるんですが)U11を4個を糊付けなしで、がくにはめ込んで組み上げるようにした作品が薔薇(U11-4)です。

ご覧のように花の中央部はほぼU10 に近い形状で、これにU7の外周花弁を追加した構造になっています。

薔薇(U11-4)primary創作:中 一隆

最初に出来上がったバージョンなのでprimaryバージョンとしていますが、この後花弁増しの技法をちょっと追加したStandardバージョンと区別するためです。Standardバージョンは後日改めてご紹介しますが、このprimaryバージョンの素直でスッキリしたイメージも捨てがたいんじゃないかと思っています。

薔薇(U11-4)primary創作:中 一隆

当初のもくろみ通り、U10-4 の縦長のフォルムを複数のU7系の外周花弁が柔らかに包み込んだような、美しい薔薇に仕上がりました。

薔薇(U11-4)primary創作:中 一隆

すでに完成しているU10U7とを組み合わせてできたU11ユニットですが、1枚の紙に2つのユニットの要素をバランスよく折り込むことは意外に大変で、内外周の花弁サイズのバランス調整のためかなりの時間と紙を試作検討に費やしました。

アートフラワーなどとは異なり、折り紙では限られたリソースを如何に効果的に配置していくかも重要な設計項目です。今回の作品展のために、ちょっとは新作をご披露させていただこうと、頑張ってみた作品の一つです。

さて、「薔薇(U11-4)primary」 いかがでしたでしょうか。

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