巻き込み花芯構造のバラ C3ローズ
ちょっと冷えるようになってきました。早くも冬の足音を感じます。鍋の季節ですなぁ。
さて、巻き癖を付けた花弁を絡めるように巻き込んで花芯を形成する、巻き込み花芯構造(TypeC)のバラとして、これまでC1、C2、とご紹介してきましたが、今回は新しいバージョン(C3)が出来上がりましたのでご紹介させていただきます。
これまでのTypeC1、C2は安定して花弁を巻き込む構造を実現するため、外周花弁をあまり広げずに近い距離で互いの花弁を絡め巻き込む構造でした。
結果として、花の径を大きくすることはできず、やや細長い縦長のフォルムになっていました。
この新しいバージョンではもう少し外周花弁を大きく開き、なおかつ安定的に巻き込み花芯構造が実現できるよう工夫してみました。
外周花弁の花弁の高さを少し低くし、巻き込み花芯と花底面とのクリアランスをなくして、花芯が底面に密着する構造になっています。
花芯と花底面は接しているため、巻き込み形成した花芯が宙ぶらりんにならず、形状を安定に維持できるようになったと思います。
まぁ、その分花芯形成の巻き込み作業をずいぶん狭い空間で行わなければならず、ちょっとコツがいるかもしれません。
一つ残念な点があります。それはこれまで開発してきた、鶴の基本形から折るバラやK1~K3、C1、C2 などはすべて裏の白い普通の折り紙で折れたのですが、 このC3は両面同色の折り紙が必要になってしまったことです。
色々頑張ってみたのですが、どうしても花弁中心部に紙の裏の白い面が出てしまいます。
というわけで、この作品に関してはタント紙などの両面同色折り紙
を使用してください。(あっさり! まぁ、そういうこともあるさ。)
他の課題としては、巻き込み花芯構造全般の傾向でもあるのですが、折り紙リソースが花芯に集中やすいため外周花弁が若干貧弱になりやすいというのもありますね。
とはいえ、まぁ意外と花弁ボリューム感もある良い作品に仕上がったのではないかと思っております。(そうです、いつもの自画自賛です!)
このバラ(C3)などのようなプロトタイプは、折り紙教室でお土産としてお配りして感想を伺ったりしています。
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さて、巻き込み花芯構造のバラ(TypeC)の新しいバージョン(C3ローズ)はいかがだったでしょうか。
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コメント
こんばんは~♪
綺麗です~~~
巻きがとっても良い感じです~
私はこの中では、真っ赤なバラが好きです!
折り紙で折られた作品を見るだけでも「凄いな~」って思うのに、その折り方を考えだす人って本当に凄いなっていつも思います!
>巻き込み形成した花芯が宙ぶらりんにならず、形状を安定に維持できるようになったと思います。
それって一番いいかも~!
拍手~!
投稿: 愛美子 | 2014年11月11日 (火) 21時31分
>> 愛美子 さん
いつもコメントありがとうございます。
折り紙作品の創作には、手間・暇・情熱…、とにかく、すごく労力がかかります。
残念ながらその割にはちっとも報われないんですが…。
まぁ、どなたかお一人にでも気に入って頂けたなら良しとしましょう。
投稿: なか(管理人) | 2014年11月11日 (火) 21時39分