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2015年4月23日 (木)

カーネーション(5セル構造)

だんだん春らしい暖かい気候になってきました。(陽射しがあると暑いくらい)

5月に母の日を控えて、カーネーションが脚光を浴びる季節ですね。4月もなかばを過ぎると、過去のカーネーションの記事にアクセスが増えてきます。

これまでに当ブログでは何種類かのカーネーションをご紹介していますが、今回は新しいバージョンの5セル構造のカーネーションをご紹介します。

カーネーション(5セル構造)

これまで主にご紹介してきた、9セル隣接構造のカーネーションから、セル数を少し減らして紙の裏面がでないようにした作品です。

まぁ、9セル隣接構造も紙の白い面が出てしまうのは、花の裏側なので花束アレンジなどでは実用上問題なかったのですが、単品作品としての完成度を高めるため、花弁のボリュームをちょっと犠牲にして、折り紙リソースを花の裏面にも配分しました。

カーネーション(5セル構造)

当然、花弁のボリューム感は少し減ってしまっているのですが、その分花弁にギャザーを折り込む作業量も減って作りやすい作品に仕上がったと思っています。(それでも結構折りますますが…)

セル構造に関しては「カーネーションの構造による分類」をご参照いただきたいのですが、このカーネーションの5つのセルのうちは1つは他のセルと隣接した構造で、実質的に4セル独立構造と等価な花弁ボリュームが実現できています。

当初の目標通り、15cmの裏白の普通の折り紙で折れるようになっています。

個人的には、文房具屋さんや100均で最も(安価で)入手しやすい「おりがみ」で折れるってことはとっても重要なことだと考えています。(だって、「折り紙」は「おりがみ」でおれなくっちゃ!)

カーネーション(5セル構造)

昨年のことになりますが、ポルトガルの学校の先生から、カーネーションの折り紙に関してお問い合わせをいただきました。

母の日向けの製作に使うのかと勝手に思っていたら、4月25日はポルトガルの革命記念日で、昨年は革命40周年だったそうです。

1974年4月25日におきた、長期の独裁政権から民主主義政権へのクーデターによる移行は「カーネーション革命」(リスボンの春)と呼ばれているそうです。

流血のほとんど無い革命だったそうで、カーネーションの優しく穏やかなイメージにふさわしいのかもしれません。(フランス革命とかだと、「血に染まったバラ」とかのイメージでしょうか…ベルバラの影響?

私にとっては、母の日以外の新たなカーネーションのエピソードでした。(勉強不足なだけでしたね.。「カーネーション革命」と聞いて「チョコレート戦争」の続編か?と思っちゃったくらいですから…)

このカーネーションと、カーネーションを使った花束は、4月28日(火)、5月12日(火)の2回で、そごう横浜9Fの読売カルチャーにて講習させていただく予定になっています。

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さて5セル構造のカーネーション、いかがでしたでしょうか。

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当ブログの作品を集めた拙著「折り紙のバラとくすだま」(日本ヴォーグ社 ISBN:9784529059138)です。

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