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2015年12月 8日 (火)

薔薇(U2c-8)

いよいよ本格的な冬のシーズンになってしまいました。寒さの本番はこれからなんでしょうが、この段階でもう寒いの飽きました。はやく春こないかなぁ。地球の地軸の傾き(23.5°くらい?)を「えいやっ」と立て直しちゃえば、常春の国になるのになぁとか思いません?

さて、ユニットU2は、シンプルな2枚羽構造のユニットで、くす玉にも単体のバラにも組むことができるのが特徴です。

フレキシビリティが高く、出来上がるバラも意外と美しいという素性の良いユニットですが、いかんせんシンプルな構造なので、花弁ボリュームが寂しい感があります。

今回はこのシンプルなU2ユニット2つをカスケード(cascade)接続したU2cを使ったゴージャスな薔薇をご紹介します。

薔薇(U2c-8)

U2ユニットの一端は巻き込み花芯部で、その反対には「がく」を取り付けるポケットがあります。

1枚目のU2の本来「がく」を取り付けるポケットに2枚目の花芯部先端を差し込んで固定することで、花弁枚数の倍増した新しいユニットU2cを作ることができます。

 U2:     花芯-[U2]-がく
 U2c:   花芯-[U2U2]-がく
みたいな感じです。

薔薇(U2c-8) 

2枚のU2が縦続につながったU2cを一つのユニットとして、4組使って単体の薔薇を構成したのがU2c-8になります。(U2を合計8枚使うので末尾は8としています)

U2ユニット一つで2枚の花弁を表現できるので、U2c-8では合計16枚花弁のごらんのようなゴージャスな薔薇が組み上がります。(「野菜マシマシ・トッピング全部乗せ」みたいな盛りようですが…)

薔薇(U2c-8)

構造的には、以前ご紹介したバラU2-4と「がく」の間に4枚のU2ユニットが挟まった形になりますので、開口径を狭めて作ったU2-4と、U2ユニット4枚で開き気味に組んだバラの2つを重ねた、2段重ね構造をイメージしていただくとわかりやすいと思います。

花弁枚数の多い花を表現するために、同心状に多段に重ねる技法はよく見られますが、この際には内周の花弁が小さくなるよう一回り小さな紙で作るのが一般的です。

今回は同一サイズのユニット構成で同等の効果を得るため、内周花弁をタイトにしっかりカールさせ、外周花弁は緩やかにカールさせて自然な雰囲気を出しています。

薔薇(U2c-8)

今回は4枚組のU2-4の2段構造ですが、5枚組(U2-5)の2段重ねとか、3段重ねとかも原理的には可能です。(ちょっと胸焼けしちゃいそうですが…)

ユニット構成のバラは、1枚折りに比較すると桁違いに簡単で花弁ボリュームのある作品を作ることができます。組み方のバリエーションもいろいろあって皆さんにご紹介させていただくネタはまだまだ続きそうです。

さて、薔薇 (U2c-8) いかがでしたでしょうか。

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