たとう折りの薔薇(T1)
今日は暖かい雨雲のおかげか、ちょっと寒さがやわらぐようですが、まだまだ寒い日が続くようです。風邪・インフルエンザも流行っているようです。どうぞお体ご自愛下さいませ。
さて今回は新作の1枚折り(不切正方1枚折り)の薔薇「たとう折りの薔薇(T1)」をご紹介しましょう。
1枚の折り紙から花弁枚数の多い薔薇を表現することは非常に難しいのですが、今回は連続的に「たとう折り」をくりかえすことで、たくさんの花弁を表現する手法に取り組んでみました。
単純に同じ「たとう折り」を繰り返してゆくのですが、最上段と最下段の花弁は伝承作品の「小銭入れ」の蓋を閉じるような感じ、中間の花弁は藤本修三氏の「折り端のない箱」の最終工程のようにねじりながら畳んでゆく感じに見えるかもしれません。
こんな風にして、多段にヒダが積み重なった形状を折り出し、このヒダを花弁として形成した薔薇になります。(まぁ、もちろんそれだけじゃないんですが…)
多段のヒダを積み重ねた、類似な構造の薔薇にはRobert J. Lang 氏 の"A miura-ken beauty Rose"がありますが(化粧品会社のCMに使われていたあの薔薇ですね)、この作品では「ミウラ折り」ではなく、単純な「たとう折り」をベースに、薔薇らしく花弁を細工するための工夫を入れてあります。
花弁枚数の多い薔薇をユニット構成で実現しちゃう、当ブログお得意の「お手軽ゴージャス路線?」からだいぶ外れた、複雑で手間のかかる作品になっちゃいましたが、苦労したなりに面白い作品に仕上がったと思います。
この作品は正方形から折りやすい構造として、花弁は四角い形状のヒダが積み重なった形になっています。(花弁枚数が多く、互いに向きがずれているため目立ちにくいのですが…、)
この作品をもうちょっと発展?させて、5角構造のたとう折りの薔薇も作ってみましたので、後日ご覧いただきたいと思っています。
さて、「たとう折りの薔薇(T1)」 いかがでしたでしょうか。
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