« 初代川崎ローズ(ちょっとアレンジ)の花束 | トップページ | 「ハイブリッドティーローズ」特別講習、受講ありがとうございました。 »

2018年8月17日 (金)

薔薇(C4)試作

8月も半ばを過ぎて、まだまだ厳しい残暑の日々が続いています。(長期予報だと9月も暑いとか…) これくらいの時期になると、夏休みの宿題が終わっちゃった組と、まだちっとも着手してない組とで、気分の明暗が大きく分かれるころでしょうか。

夏休みの残りの日数を数えて、このペースなら「1日1ページやれば終わるぞ!」という段階まで来て、やっぱり「1日2ページやることにしてしばらく遊んじゃおう」とか…、思ったりしてません? 後で泣くことになるので、夏休みの宿題は無理なく計画的に進めましょう。

さて今回は、まだ試作段階ですが、1枚折り(不切正方1枚)の新作をご紹介させていただきましょう。

当ブログの記号番号による作品分類ではC系列(C1 ,C2 ,C3 )に属する作品です。順番からすると、C4になるハズです。C4…、プラスチック爆弾並みの破壊力か? 歯が溶け落ちるほど酷い虫歯か?)

薔薇(C4)試作 創作:中 一隆

系列のバラは、正方形の4つの角が花の中央で巻き絡まる構造になっているのが特徴です。

今回は花弁ボリュームを増す方法として、トーラス構造の薔薇で用いた段折りで物理的に花弁数を多段に増す手法と、八重咲マジックローズキューブで用いた各花弁を適切な間隔で広げる手法とを取り入れてみました。(これまで培ってきた手法・ノウハウをちょっとずつ生かした感じになってます。)

薔薇(C4)試作 創作:中 一隆

トーラス構造の薔薇は1枚折りの作品としては、花弁枚数や写実性にこだわって製作した力作でしたが、ぐるっと一周する円環を花弁として5分割(5角構造のため)するため、どうしても花弁1枚のサイズが小さくなってしまう傾向がありました。

大きめの花弁が多重に巻き込まれた薔薇を表現するため、系列の巻き込み花芯構造を採用し、花弁増しによらずに本質的な物理量によって花弁枚数の多い構造を表現しています。

薔薇(C4)試作 創作:中 一隆

複雑な花弁増し技法を、(折り手をげんなりさせるほど?)多段多重に適用したトーラス構造の薔薇に比較すると、意外とシンプルな折り構造で、花弁ボリュームのある薔薇に仕上げることができたと思います。(巻いたり曲げたりが意外と多くなってますが…)

まだ試作なので、これから折り図を描いたり、折り工程を見直したりする作業が延々と続きますが、割と良い作品に仕上がりそうな予感です。(花弁ボリュームがありすぎて、収まりきれなくなっちゃう感じをどうやってまとめて仕上げていただくか…とか。)

さて、「薔薇(C4)試作」いかがでしたでしょうか。

お気に召していただけたら、ぜひ投票ボタンをポチっとおねがいします。

 

当ブログの作品を集めた拙著「折り紙のバラとくすだま」(日本ヴォーグ社 ISBN:9784529059138)です。
バラのくす玉をはじめ、バラ・カーネーションの花束やバラのテーブルフラワー等の人気作品も掲載。

折り紙の楽しさを感じていただけたら、ぜひお近くの折り紙教室へ。

自分で折れたらもっと楽しい。折り紙教室の詳細はこちらです。

折り紙講師のご用命・個人レッスンも承っております。ご依頼・お問い合わせは、こちら メールフォーム からどうぞ。

Instagramへの投稿始めました。スマホからでも高画質の画像をお楽しみいただけます。(@kazutaka.naka)  PCの方はWeb版はこちらから。 Instagram https://www.instagram.com/kazutaka.naka/

スマホでご訪問の方は、ブラウザ設定をPCサイトモードにしていただくと、当ブログのすべてのページがご覧いただけます。

|

« 初代川崎ローズ(ちょっとアレンジ)の花束 | トップページ | 「ハイブリッドティーローズ」特別講習、受講ありがとうございました。 »

折り紙」カテゴリの記事

バラ」カテゴリの記事

季節の折り紙」カテゴリの記事

オリジナル作品」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 初代川崎ローズ(ちょっとアレンジ)の花束 | トップページ | 「ハイブリッドティーローズ」特別講習、受講ありがとうございました。 »