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2020年1月

2020年1月30日 (木)

五角のギフトボックス with U7L-5

雪が降って凍えるような寒さは、時期的に仕方ないとは思うのですが、急に暖かくなるのはどうなんでしょうか。責任をもって、このまま暖かくなっちゃうなら問題ありませんが、思わせぶりな気温に翻弄される日々です。こんな時こそ体調管理にお気を付けください。世の中色々あるようですが、小まめに手洗いし、喉の乾燥を防ぎ、良く食べ、良く眠る、あたりが最大の防御策かと思います。個人的にはこれらに「よく飲む」も加えて鉄壁の健康管理体制を維持しております。

さて今回は、「五角のギフトボックス with U7L-5」です。

クリスマス仕様の五角のギフトボックスは既にご覧いただいておりますので、前回とは異なるバラを取り付けたバージョンをご紹介しましょう。

五角のギフトボックス with U7L-5 創作:中 一隆

ユニット構成の五角形の箱の上部にバラの花を組み込んだ作品で、拙著「折り紙のバラとくすだま」P106 掲載のバラのギフトボックス(四角版)を五角形状にしたものです。 あれっ!まだ本をお持ちでない? そんな方はぜひお近くの書店でお買い求めください。掲載の「バラの花束 」や「カーネーションの花束」は卒業式や歓送迎会の贈り物に好適です。通販サイトご利用の方はこちらからどうぞ。楽天Books Amazon 

五角のギフトボックス with U7L-5 創作:中 一隆

上部に組み込むバラは、書籍掲載のギフトボックス四角版と同じU7Lユニットを使ったバラU7L-5です。
バラの花の種類も同じですので、四角版と今回の五角版とを素直に比較してご覧いただけると思います。

五角のギフトボックス with U7L-5 創作:中 一隆

箱が5角形になるとともに、上部に配置した薔薇も5つのユニットを使った五角構造のバラになり、花弁枚数も増えてゴージャスなイメージになります。

五角のギフトボックス with U7L-5 創作:中 一隆

箱の構造や組み立て方は四角版を踏襲しておりますが、五角形の5つのコーナー部分をそれぞれのユニットで構成する仕組みになっているため、90°のコーナーだった四角版から、正五角形の内角108°になるよう変更してあります。(前回の5角形の切り出しでご紹介した、8:11の比率を上手く用いています。)

黄色系の箱にピンクのバラで、春らしい色合いのギフトボックスに仕上げてみました。
実際には中に入れる物の形状を考えると、四角い箱のほうが実用的なのかもしれませんが、5角形の形状によって通常にはない特別感を出すことができていると思います。特別なプレゼントの際にでもぜひご活用いただければと思います。
受験生の方には五角→合格の語呂が幸運をもたらすかもしれませんね。

さて、「五角のギフトボックス with U7L-5」いかがでしたでしょうか。

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当ブログの作品を集めた拙著「折り紙のバラとくすだま」(日本ヴォーグ社 ISBN:9784529059138)です。
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花の折り紙一日講座 2月9日(日)のご案内
〇10:00~12:00  佐藤ローズ 「ガーデンローズ」 講師:川崎亜子氏
〇13:00~15:00 「つばき」     講師:中 一隆
朝日カルチャーセンター横浜教室 (ルミネ横浜8F)045-453-1122
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佐藤ローズ「ガーデンローズ」 写真提供:川崎亜子氏
佐藤ローズ「ガーデンローズ」 写真提供:川崎亜子氏
「つばき」 創作:中 一隆
「つばき」 創作:中 一隆

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2020年1月23日 (木)

簡単で精度の高い五角形の切り出し(New Version)

一年で一番寒いといわれる寒の内なので、まぁ寒いのは仕方がないのですが、日差しがないと冷気が体にしみるようでちょっと厳しいです。(歳ですかね)それでも寒さの本番を超えたら、春が待っています。乾燥対策、手洗いなどで風邪などひきませんようご注意ください。

さて今回は、簡単で精度の高い五角形の切り出し(New Version) をご紹介しましょう。

正方形の折り紙から五角形を切り出す方法は、「精度の高い正5角形の切り出し方」として以前ご紹介させていただきました。佐藤直幹氏のいわゆる「佐藤ローズ」の書籍(バラの折り紙 1枚の紙から作る美しいバラの折り紙)にも掲載されている方法ですので、ご存じの方も多いと思います。

この(用紙サイズの4%の隙間をあける)方法は tan(72°) = 3.077683537……… を無理やり3.0に近似しちゃう従来の手法に、少し補正を加えてより高い精度を実現するようにしたものです。

4%という数値はキリがよく(2.3%とか4.2%など半端じゃないので)25cmの折り紙で1cm、15cmなら6mmと分かりやすい数値になっていることが大きな特徴でしたが、結局計算して定規で測る必要がありました。(計算しやすいし、慣れるとカンで精度よく折れますけどね)

そこで今回は、寸法を計算したり測ったりが必要ないよう、折り紙的な完成度を高めた、それでも簡単な新しい方法をご紹介しましょう。

例によって色々細かい(めんどくさい?)ことを解説する前に、具体的な手順をご覧いただきましょう。

なお、この手法が、このブログや小生を離れて勝手に一人歩きすることは望んでいませんので、無断で転載したり二次利用することはご遠慮ください

Fig1ー2

Fig3ー4
Step4-5は、2つの着目点に定規をあてて、ペンや鉄筆で印をつけると精度よく仕上がります。(寸法は測らないけど、定規が必要じゃないか!!)

Fig5

Fig6

Fig7

Fig8

Fig9

Fig10

Fig11

Fig12
重ねたまま折りすじに従って段折りします。

Fig13

Fig14-15

Fig16-17

以上の手順で、計算したり測ったりせずに五角形を切り出すことができます。4%隙間を空ける方法より若干手間がかかりますが、意図せずに五角形の角先が欠けてしまうアクシデントは発生しにくい手法になっていると思います。

この方法は tan(54°) = 1.376381920………… を11/8=1.375 に近似する手法になっています。(これだって無理やりといえば無理やりですが…)このため数学的には厳密な正五角形ではありませんが精度は極めて高く、誤差は0.1%程度になります。紙の物理的な厚みや人の手で作業する精度を考えると、折り紙の世界では完全な正五角形といっても問題ないと思います。

五角形の切り出し_数値検証

ちなみに、私が折り図作成に使っているOpen Office Drawでは座標演算の有効数字が3桁弱くらい(CADではなく、あくまでもお絵描きソフトなので)なので、誤差は丸め込まれて作図上は完全な正五角形と同じ扱いになっちゃってます。

原理的にはもっと高精度な正五角形を切り出す手法は色々あろうかと思いますが、数学的な厳密さにこだわってしまうと、煩雑な手順で作業時の誤差が累積してしまい、結果としてあまり精度が上がらなくなっちゃうんじゃないかと危惧されます。(あまり手順が面倒くさいと、誰も使わなくなっちゃうし。)

今回ご紹介した手法では、Step4、Step5で 横方向を8:3の比率に分割する際に少し注意が必要ですが、それ以外は折り紙としてシンプルな折り工程で構成されています。

Step4‐6 の別案として、横方向を4:7の比率に分割して4/11を直接折り出す方法も示しておきましょう。
別案Fig4

別案Fig5

別案Fig6

定規で測っちゃうほうがめんどくさくないとお考えのかたは、用紙サイズの4/11(= 0.363636………)を予め計算しておき、Step6の折りすじを、左端から測ってつけちゃうのが手っ取り早いかもしれません。(15cmなら5.45cm、25cmなら9.1cmになりますかね) 三角関数のタンジェントを使って1/{2・tan(54°)} = 0.363271…… を計算するには関数電卓が必要になっちゃいますが、4/11なら覚えやすいし普通の電卓で手軽に計算できます。

色々な意味で、所望の目的を実現するための手段が複数あることは望ましいかと思います。先の4%の隙間をあける手法とあわせて、お好みや目的によってケースバイケースで使い分けていただくと、皆様の折り紙ライフがより充実したものになるのではないかと考えております。

さて、「簡単で精度の高い五角形の切り出し(New Version)」いかがでしたでしょうか。

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佐藤ローズ「ガーデンローズ」 写真提供:川崎亜子氏
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「つばき」 創作:中 一隆
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2020年1月16日 (木)

半開トーラス構造の薔薇(F2)

この冬は暖冬の傾向だそうで、スキー場などでは雪不足なんて声も聞こえてきますが、やっぱり冬は寒いです。はい、寒いの嫌いです。それでも少しずつ日が長くなってきているのが、わずかな救いというか、心の支えです。寒さの本番はこれからですので、どうか皆様もご自愛くださいませ。

さて今回は、皆様待望(?)の新作、不切正方1枚折りの「薔薇(F2)」のご紹介です。

薔薇の構造としては「羽付きたとう折り」によって「半開トーラス構造」を実現しています。

薔薇(F2)創作:中一隆

トーラス構造の薔薇は、拙著「折り紙のバラとくすだま」p30に「トーラス構造のバラS2」として掲載させていただいておりますので、ご存じの方も多いかと思います。
何ですって!この期におよんで、まだ本をお持ちでない? そんな方はぜひお近くの書店でお買い求めください。年始のご挨拶の品として、プレゼントにも好適です。通販サイトご利用の方はこちらからどうぞ。Amazon 楽天Books 

トーラス構造のバラS2は花弁枚数が多く彫りの深い薔薇が実現できてはいるものの、円環(トーラス)構造を実現するため、側面での糊付けが必要な作品でした。


薔薇(F2)創作:中一隆

そこで、糊付けを本質的に不要とするため、円環を閉じない半開トーラス構造(Semi-Open Torus structure) の薔薇T3を開発いたしました。ただ残念なことに、このT3は2:1の矩形用紙が必要という変則的な作品になっていました。

さあ、そこで今回の正方形から折る(不切正方1枚折り)半開トーラス構造の薔薇F2の登場となります。

薔薇(F2)創作:中一隆

全体としてコロコロした丸っこいフォルムで、幅広の丸みを帯びた花弁で構成される薔薇になっています。

花の中心部(花芯)に表れている4つの角は折り紙の四隅になっており、C系列のバラと類似な紙の配置(風呂敷包みの結び目が花芯)になっています。C系列のバラの花芯は巻き癖を予めつけておき、組み立ての際に巻き絡める仕組みですが、花弁形状が巻き癖のつけ方で決定されるため、花としての仕上がりを折り手の裁量に任せてしまうという、折り紙らしくない課題が残っていました。

薔薇(F2)創作:中一隆

このF2では折りすじに従いねじりながら畳み、互いに絡める構造になっており、折りすじさえ正しく付いていれば安定した形状に仕上げることが可能です。その分、折りすじをつける工程がやや面倒くさくなっちゃてますが…。うん。組み立ても少し難しいかな。

S2,T3が、従来の用紙や組み立て方にとらわれず、果敢に挑戦した奇抜で野心的な作品であったのに比較すると、やや平凡にも感じてしまいますが、T3を継承した新しい構造の薔薇であって、なおかつ折り紙的な完成度も意外と高い良い作品に仕上がったのではないかと思います。
(「平凡」の反対語「非凡」はどちらかというと優れた意味を持つのに、なぜか「Normal(標準的)」の反対語は「Abnormal(異常・病的)」になっちゃうんですね。なぜ?……)

さて、「半開トーラス構造の薔薇(F2)」いかがでしたでしょうか。

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2020年1月 9日 (木)

薔薇と鶴のお正月飾り(書籍掲載作品)

1月7日の松の内が明けると、お正月気分も抜けて、世の中は概ね通常の業務形態に戻っちゃっているようです。個人的には1月いっぱいは「お正月」であることを強く主張し続けております。「盆と正月が一度に来る」というのは、本来忙しくて仕方がない意味だったようですが、引き続き「盆と正月が一度に来た」ように能天気で楽しく飲んだくれ、なおかつ「盆と正月が一度に来た」ように忙しく商売繁盛?な日々が送れると良いかと思っております。

さて今回は、拙著「折り紙のバラとくすだま」(日本ヴォーグ社)p.76掲載作品から、「薔薇と鶴のお正月飾り」をご覧いただきましょう。

年も明けて、今さら本をお持ちでない方なんかおられませんよね。もしもまだでしたらお近くの書店でお買い求めください。お友達へのプレゼントに、年始のご挨拶の品として、お年玉としても好適です。
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薔薇と鶴のお正月飾り 創作:中 一隆

4羽の鶴が羽を組んで中央の薔薇を支える作品で、折り鶴の和のテイストがお正月らしさを引き立てています。

鶴は基本的に伝承作品のまま折り上げ、ジョイントを使って4羽を組み合わせる仕組みになっています。

薔薇と鶴のお正月飾り 創作:中 一隆

中央の薔薇は、切り込みを入れて折るバラU7L-4で、組んだ鶴の羽先を「がく」に見立てて花弁ユニットを組み込みむようになっています。

薔薇の花弁ユニット4個、折り鶴4羽は一つのジョイントで糊付けせずに組み立てられるよう工夫してあります。

薔薇と鶴のお正月飾り 創作:中 一隆

21cmの正方形から作る台形型の展示台(p.78掲載)に乗せると、素敵なお正月向けの飾りに仕上がります。
この展示台は、ほかの折り紙作品を飾る際にも便利にご利用いただけます。(台に乗せるだけで1ランク上の作品に見えますョ。)

薔薇と鶴のお正月飾り 創作:中 一隆

薔薇の色に加えて鶴の配色や柄によっても、いろいろと雰囲気の変わったバリエーションをお楽しみいただけるのではないかと思います。

この薔薇と鶴のお正月飾りは、12月26日(木)にそごう横浜9Fのよみうりカルチャー指先の魔法☆折り紙(木曜)」クラスにて講習させていただきました。

1月からの折り紙教室の詳細はこちら です。
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さて、「薔薇と鶴のお正月飾り(書籍掲載作品)」いかがでしたでしょうか。

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佐藤ローズ「ガーデンローズ」 写真提供:川崎亜子氏
「つばき」 創作:中 一隆
「つばき」 創作:中 一隆

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2020年1月 2日 (木)

ねずみと金塊

新年おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

さて今回は、子年の最初の投稿ですので、「猫に小判」ならぬ「ねずみと金塊」を劇場中継的な感じでご覧いただきましょう。(この段階でオチが容易に類推可能ですが…)

[開幕]

中央に大きな2本の金の延べ棒。

下手(しもて)から2匹のねずみが現れる。

「ねずみ」北村恵司氏 「金塊」中一隆

ねずみ1:
わ~っ! これがあなたが言ってた「お宝」なのね。
キラキラしていて、まぶしいくらいね。

ねずみ2:
とある 地下金庫から頂戴してきたのさ。

ねずみ1:
頂戴って、黙って勝手に持ってきたんでしょ。 見つかって逮捕されたりしたら、どうするの? 高額な保釈金とか用意できないわよ。

ねずみ2:
大丈夫。 もう何十年もの間、人間たちに忘れ去られていた「お宝」で、存在を知ってるのは我々「ねずみ」くらいだから。
まぁ、いざとなったら、レバントの親戚にでもかくまってもらうさ。

「金塊」創作:中一隆 
とある 地下金庫で静かに眠る謎の金塊たち Mouseの頭文字から通称M資金と呼ばれている

ねずみ1:
国外逃亡ね。犯人引渡し条約を結んでない国が豊富で、助かったわ。もともと、ねずみにはパスポートなんかいらないし。
そうそう、あそこで食べた「ファラフェル 」だったっけ、ひよこ豆のコロッケがおいしかったわよね。
ねぇ、でも、なんだかこれ、すっごく重そうなんだけど… 高飛びには不向きじゃない?

ねずみ2:
1つ60オンス、だいたい1.7Kgくらいかな。相場にもよるけど日本円で時価1千万円相当らしいよ。

ねずみ1:
それにこんなもの、どうやって運んできたの? あなたの体重の20倍以上はあるんじゃない?

ねずみ2:
丸い鉛筆の「コロ」をに下にかませて「テコ」の原理をうまく使って……。
ちょっと昔の話だけど、ピラミッドの作り方を、エジプトの長老(現:イースター島在住)に教えてもらったんだ。

「ねずみ」北村恵司氏 「金塊」中一隆

ねずみ1:
ふ~ん。
ねぇ、でもせっかくなんだけど、あんまりおいしそうじゃないわね。

ねずみ2:
あっ!、かじっちゃダメ!

ねずみ1:
うぇ~、冷たいし、なんだか歯茎に電気が走るみたい。こんなもの固くって食べれないわ。
これが「お宝」だなんて、いったい何考えてるの。

ねずみ2:
何を言ってるんだい、この2本で約2千万円、これだけあれば、ぼくらの老後は安泰だよ。

ねずみ1:
えっ、そうなの。でも老後とか言っても、このままお腹が空いていたら老後までもたないわ。
人間だって、自然災害があったりして食べ物がなくなったら、こんなもの何の役にも立たないわよ。

「ねずみ」北村恵司氏 「金塊」中一隆

ねずみ2:
一生懸命、汗と涙にまみれて、過労死ギリギリの過重労働に耐えて、ここまで運んできたんだ。
今さらそんなこと言わないでくれよ(涙)…。
でも……、そんなこと言われたら……、なんだか、急にお腹がへってきた。

ねずみ1:
なに? ネズミのグルメ? 井の頭次郎吉なの?

ねずみ2:
「そうだ、店を探そう!」じゃなくて、どこかいっしょに美味しいものでも探しに行こう。

ねずみ1:
そうねぇ、この時期は昔だったらどこの家でも鏡餅が食べ放題だったけど、
最近はプラスチックの中に入っちゃってるし。

ねずみ2:
まぁ、それでもお正月は食材が豊富だから、ちょっと一回りしてみよう。

ねずみ1:
ねぇ、それで、この金塊はどうするの? じゃまなんだけど。

ねずみ2:
夏になって暑くなったら、抱きつくとひんやりして気持ちいいと思うョ。

ねずみ1:
え~っ、このまま夏までとっておくつもりなの~。まぁ、仕方ないか。

2匹のねずみは連れ立って、上手(かみて)に去ってゆく。(

・出演
ねずみ1:(リアリスト)  北村恵司氏の作品(月刊おりがみ533号(2020.1月号)掲載)
ねずみ2:(ロマンチスト) 北村恵司氏の作品(月刊おりがみ533号(2020.1月号)掲載)
エジプトの長老: 巨石文明研究家 著書に「魅惑の巨石 -ストーンヘンジから石舞台古墳まで-」鼠の友社 がある。 会話の中のみ
・小道具ならびに補遺
金塊: ホイル折り紙に刻印シール  創作:中 一隆  
ねずみのグルメ: 鼠小僧の末裔に当たる、井の頭次郎吉が黙々と食事をするグルメ番組。終盤で料理を一つの器に集約し、一気にかきこむ。
レバント(Levant):イスラエル、レバノン、シリアの一部にまたがる地域の名称。ねずみ2の祖父はこの辺りの出身らしい。紀元前12500年から紀元前9500年にこの地域で栄えた、ナトゥーフ文明(Natufian culture 亜旧石器文明)の人の食料備蓄量とハツカネズミの大臼歯(化石)の相関に着目した研究がある。
・脚本ならびに演出: 中 一隆

この時間は、劇場中継「ねずみと金塊」をお楽しみいただきました。
あなたの家の屋根裏にも、ねずみが運んできた金塊が転がっていて、熱帯夜の晩には、彼らが抱きついて眠る姿を目にすることができるかもしれません。
今年くらいは鏡餅に歯形がついていても、ちょっと大めに見てやりますかね。

この劇中の「金塊」と北村恵司氏の「ねずみ」は12/16(日)にルミネ横浜8Fの朝日カルチャー花の折り紙」講座にて、12/24(火)にそごう横浜9Fのよみうりカルチャー指先の魔法☆折り紙」講座にて、講習させていただきました。

1月からの折り紙教室の詳細はこちら です。
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さて、本年最初の記事「ねずみと金塊」はいかがでしたでしょうか。どうか本年もご愛顧・ご愛読(書籍の購入・講習受講もごひいきに)よろしくお願いいたします。

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出典:「ねずみ」北村恵司  月刊おりがみ533号(2020.1月号) 日本折紙協会

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