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2020年2月 6日 (木)

半開トーラス構造の薔薇(F3)

立春も過ぎて春っぽい陽気の日々が続いていましたが、所詮は2月の初旬です。寒さが戻ってきました。しばらく寒気の影響で気温は上がらないようですが、徐々に日も長くなってきて、日差しにも力強さを感じるようになっています。本物の春ももうすぐみたいですね。

さて今回は、不切正方一枚折りの新作の薔薇 F3です。

薔薇の構造としては、前のF2に続いて「羽付きたとう折り」によって「半開トーラス構造」を実現しています。

不切正方一枚折りの薔薇F3 創作:中 一隆

半開トーラス構造の薔薇F2の後続作品で、花弁ボリュームや花としてのバランスを追求した薔薇になっています。

基本構造はF2と概ね同じですが、色々追求してしまった結果、賢明な読者の皆様のご推察通り、折っていただくのは相当大変というか、面倒くさい作品になってます。

不切正方一枚折りの薔薇F3 創作:中 一隆

花の中心部の4つの角が折り紙の四隅に相当しており、F2と同様に風呂敷包みの結び目で花芯部を形成するような紙の配置になっています。

そういう意味では、川崎ローズ等の折り紙のバラとしてスタンダードな紙の配置(花芯部が紙の中心)とは逆転した構造になっています。

不切正方一枚折りの薔薇F3 創作:中 一隆

紙の四隅を花芯として巻き絡める薔薇は、当ブログではC系列に代表される作品群がすでにあり、拙著「折り紙のバラとくすだま」には「花芯を巻き絡めるバラ」C1C3が掲載されています。あれっ!まだ本をお持ちでない? そんな方はぜひお近くの書店でお買い求めください。通販サイトご利用の方はこちらからどうぞ。楽天Books Amazon 

ちなみに書籍掲載のC3の後続作品C4は、ちょっと先になりますが、5月24日(日)に「花の折り紙一日講座」にて取り上げる予定になってます。

このC系列に代表される逆転した構造では、どうしても紙のリソースが花芯部に集中しやすく、外周花弁がそっけない感じになりやすかったのですが、このF3では外周花弁にもある程度リソースを割り振ることができ、良いバランスに仕上がっていると思います。

不切正方一枚折りの薔薇F3 創作:中 一隆

スタンダードな紙の配置のバラでは、中心部の花弁は山折りの尾根を持つ二つ折り構造になります。今回の逆転した配置では、紙の裏面が出てしまうことを許容すれば、1枚の二つ折りの花弁に相当するリソースを表と裏に分割して、2枚の花弁としてボリュームを増すことが可能になります。これにより豊かで緻密な内周花弁を形成することが可能になっています。(まぁ当然、両面同色の折り紙が必要になっちゃいますけど…)

色々と凝ってしまった結果、おそらく折り手の皆様を大いに悩ませ、苦労させる作品になっておりますが、手間のかかる難しい作品ほどチャレンジ精神を掻き立てられて燃える方(火事には十分お気をつけください)もいらっしゃるかと思いますので、たまにはこんな作品もよろしいかと思っております。(せっかく、やや平凡な感じにまでまとまったF2に手を加えて、非凡というか病的な作品にまで突き詰めてしまった、といったところでしょうか。……)

さて、「半開トーラス構造の薔薇(F3)」いかがでしたでしょうか。

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当ブログの作品を集めた拙著「折り紙のバラとくすだま」(日本ヴォーグ社 ISBN:9784529059138)です。
バラのくす玉をはじめ、バラ・カーネーションの花束やバラのテーブルフラワー等の人気作品も掲載。

 

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