川崎ローズ「薔薇」と複合ねじり折りアレンジL3
例の新型のヤツの影響で、カルチャーセンターもしばらくお休みです。まぁ、皆様お一人お一人が肉体ならびに精神的に健全であれば、ポッと出のウイルスやデマに翻弄されることもなく、騒ぎもやがて終息するんじゃないかと思っています。世の中には名前の付けられた既知のウイルスよりも、同定不能な正体不明のウイルスのほうがはるかに多いんじゃないかと思います。今回その一つが、正体不明(同定不能)のグループから既知の命名済みグループに移っただけと考えれば、必要以上に恐れることは全くないんじゃないかと…。 とりあえず免疫力全開のために、小まめな手洗いに加えて、良く寝てよく食べて(よく飲んで?)明るく元気に(デマなんか笑い飛ばすかんじで)楽しく過ごすことにしましょう。
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さて今回は、川崎ローズ「薔薇」と複合ねじり折りアレンジL3 です。
川崎ローズ「薔薇」といえば、折り紙のバラの第一人者である川崎敏和氏の代表作といってよいと思います。
世界的には"Kawasaki Rose"というと、「初代の川崎ローズ」(ごく一部の方からは「福山ローズ」とも呼ばれてますね)を示すようですが、日本国内では、この斜めから折る難しい「薔薇」のほうが「カワサキローズ」として定着しているように思います。
今回は、この川崎ローズ「薔薇」のアレンジとして、花芯に「複合ねじり折り」 (Complex Multi-stage Twist Folding)を適用した作品L3をご覧いただきましょう。
「薔薇」創作:川崎敏和氏(左)、「薔薇」with複合ねじり折りL3 アレンジ:中 一隆(右)
花芯部はちょっと見ると、全く別物のように感じるかもしれませんが、左右をじっくり比較していただくと、オリジナルの花弁の間に新たな花弁4枚が追加されていることがご理解いただけると思います。
まぁ、これが当方の提案する「複合ねじり折り 」の「なせるわざ」ということになるでしょうか。
外周花弁の構造はほぼ同じなので、横あるいは後ろから見ると両者に差はありませんが、花弁枚数が増えてより写実性の高い薔薇に仕上がっています。
外周花弁の構造が同じということで、「立体かぶせおり」によって底部を閉じながら最外周の花弁を形成する、組み立て後半の工程も同じです。
折り紙作品としては、難しいものに分類されるオリジナルの「薔薇」ですが、このアレンジにより、さらに手間のかかる「折りごたえ」のある作品になっています。(この点に関しては誰も嬉しくないか? まぁ、必要以上に闘志を燃やす方もいらっしゃるかと…)
後半の組み立て工程は原作と同じですので、オリジナル版が折れる方なら、追加花芯の仕込工程が前段に追加されただけで、折る工程は少し長くなりますが、スムーズに折れるのではないかと思います。
内周花弁のボーリュームが増えてゴージャスになるだけでなく、花弁の密度バランスも整って、より美しい「薔薇」に仕上がっているのではないかと思います。
この複合ねじり折りを使った川崎ローズ「薔薇」L3は、2月11日(火)にそごう横浜9Fのよみカル横浜「指先の魔法☆折り紙」講座にて、2月16日(日)にルミネ横浜8Fの朝日カルチャー横浜「花の折り紙」講座にて、講習させていただきました。
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さて、「川崎ローズ「薔薇」と複合ねじり折りアレンジL3」いかがでしたでしょうか。
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川崎ローズ「薔薇」のオリジナル版はこちらに掲載されています。
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